消防出初め式、各地で中止 能登地震の被災地へ援助隊派遣

 能登半島地震を受け、主に東海や北陸、関西の自治体は相次いで、新春恒例の消防出初め式の中止を決めた。緊急消防援助隊として、被災地に部隊を派遣しているのが理由。

 名古屋市は、消火活動や救助を実演する出初め式を6日に予定していたが、4日に急きょ中止を決定した。1次部隊として90人を石川県に派遣しており、担当者は「縮小して実施するのも困難な状況」と説明している。

 大阪市も、被災地への部隊派遣に伴い、出初め式の開催を取りやめた。横山英幸市長は4日の記者会見で「多くの消防職員が現地で活動している。楽しみにしていた市民の皆さまにご理解いただきたい」と話した。

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