好打者ブラントリーが現役引退 メジャー15年間の通算打率は.298

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、昨季までアストロズでプレーしていた好打者マイケル・ブラントリーが現役引退を決断したようだ。左打席からの美しいスイングで快打を連発したブラントリーは、15年間のメジャー生活で1656安打、348二塁打、129本塁打を放ち、通算打率.298を記録。オールスター・ゲームに5度選出され、2014年にはシルバースラッガー賞を受賞した。「今は何よりもまず、父親になるときだ。ずっと家にいて子供たちの成長を見守りたい」と話している。

日本球界でもプレー経験があるミッキー・ブラントリーの息子として知られるマイケルは、2005年ドラフト7巡目でブリュワーズに指名され、2009年にインディアンス(現ガーディアンズ)でメジャーデビュー。安定感のある打撃を武器に、2011年にはレギュラー定着を果たし、2014年には打率.327、20本塁打、97打点、23盗塁、OPS.891の好成績を残した。FAとなり、2019年からは活躍の場をアストロズに移したが、移籍1年目に打率.311、22本塁打、90打点、OPS.875をマークするなど好打は健在。故障の多いキャリアではあったものの、打撃の安定感は通算打率.298という数字が証明している。

現役ラストイヤーとなった2023年シーズンは、前年に受けた肩の手術の影響もあり、わずか15試合しか出場できなかった。それでも8月下旬に復帰して打率.278、2本塁打を記録し、ポストシーズンではツインズとの地区シリーズ第4戦で本塁打を放つなど存在感を発揮。打撃に関する助言を含め、チームメイトからの相談に乗るなど、チームにとって必要不可欠な戦力であり続けた。

引退後の生活について「子供たちの成長を見守り、大事な節目を逃さないようにしたい」と話しているブラントリーだが、4人の子供の年少組であるマイケル3世(8歳)とマックスウェル(6歳)のリトルリーグのコーチを務めることがすでに決まっているという。ブラントリーによると、末っ子のマックスウェルは大喜びだったそうだ。

父ミッキーの背中を見ながら打撃の基礎を築いたブラントリー。現役期間中も父からのアドバイスが大きな助けになっていたという。現役引退を決断し、今度は自分が父親として息子たちに野球の楽しさを伝えていく。

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