川崎F不動の右SBが挑戦! 山根視来がMLSロサンゼルス・ギャラクシーへ 「厳しいところでチャレンジしてみたい。そんな思いがありました」

川崎Fでの4年を経てアメリカへ。[写真:©超ワールドサッカー]

川崎フロンターレは6日、日本代表DF山根視来(30)がメジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに完全移籍する旨を発表した。

桐蔭横浜大学出身の山根は2016年に湘南ベルマーレ入りし、2020年から川崎Fに移ると、不動の右サイドバックに。通算172試合で12得点30アシストの数字とともに、3度のベストイレブンに輝き、チームとしてもJ1リーグと天皇杯で2度ずつの優勝に大きく貢献した。

2021年3月にデビューの日本代表ではカタール・ワールドカップ(W杯)でプレーし、昨季の川崎Fでも不動のレギュラーだったが、この冬のタイミングでアメリカを舞台に海外挑戦を決断。ロサンゼルス・ギャラクシーでは元日本代表主将の吉田麻也とチームメイトになる。

川崎Fの公式サイトでは4年間を振り返りながら、移籍の経緯や、感謝の言葉を綴った。

「川崎フロンターレに関わるすべての皆さま、この度MLSのLAギャラクシーに移籍することになりました。昔は嫌なイメージだった等々力陸上競技場がこの4年間で本当に大好きになりました。プレーしていて一番ワクワクするスタジアムです。どんな結果であろうと前向きな言葉で力をくれるフロンターレのサポーターには感謝の気持ちしかありません。そんなみんなとたくさんの勝利を分かち合うことができて本当にうれしかったです」

「日本代表に必ずなると決めて移籍してきた4年前、周りを見たら本当の意味でレベルの違う選手たちに囲まれて、たくさんの刺激を受けました。すごい勢いで成長して世界に飛び出していく後輩たち、やっぱりすごいと何度も何度も思わせてくれる先輩方。自分が誰よりも結果を出す。その空気がフロンターレにあったからこそ、今の自分がいます。タイトルを獲り続けるチームの空気を持っているクラブはそう多くありません。だからこそ多くの選手が育ち、多くのタイトルを獲ってこられたのだと思います」

「30歳になりベテランと言われることも少しずつ増えてきました。でも、いつも心の中に、生活や文化、言語、サッカーのスタイル、日本とは何もかもが違う、自分にとってより厳しいところでチャレンジしてみたい。そんな思いがありました。このチャンスを逃したくないと思い、この決断をしました。苦しいこともたくさんあった2023年、天皇杯で優勝してフロンターレ全員で泣いて笑えたことが一番の思い出です。4年前には想像ができなかった言葉を、偉大な先輩、後輩、監督、コーチングスタッフ、トレーナーの皆さんからかけていただきました。それだけでも必死に頑張ってきてよかったなと思えました」

「4年間という短い間でしたが、本当に濃い毎日を過ごすことができました。川崎フロンターレは日本サッカーにとって、本当に価値のあるクラブだと信じています。4年間本当にありがとうございました」

また、ロサンゼルス・ギャラクシー側も獲得を発表。2026年までの3年契約で加入するという。

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