カージナルスがブルペン補強 レイズから救援右腕キトレッジ獲得

オフシーズンの序盤に先発補強を完了したカージナルスがブルペンの補強に動いた。日本時間1月6日、カージナルスはレイズとのトレードが成立したことを発表。若手外野手のリッチー・パラシオスを放出し、2021年にオールスター・ゲームに選ばれた実績を持つ右腕アンドリュー・キトレッジの獲得に成功した。2022年6月にトミー・ジョン手術を受けた影響で昨季は14試合の登板にとどまったキトレッジだが、復活すればカージナルスにとって大きな戦力となるだろう。

現在33歳のキトレッジは2008年のドラフトでマリナーズから45巡目指名を受けてプロ入りしたが、2017年のメジャーデビュー後はレイズ一筋。メジャー5年目の2021年にブレイクを遂げ、自己最多の57試合に登板して9勝3敗8セーブ、7ホールド、防御率1.88の好成績をマークした。翌2022年も17試合で防御率3.15とまずまずの活躍を見せていたが、ひじを痛めて6月にトミー・ジョン手術。昨年8月に戦列復帰を果たし、昨季は14試合に登板して防御率3.09を記録した。

カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は「我々は外野手が余っており、投手陣を改善することが今オフの最大の目標だった」と今回のトレードの狙いを説明。「キトレッジは昨年9月にいいボールを投げていた。レイズがポストシーズンのロースターに彼を登録したという事実がそれを証明している」と今季の活躍に期待を寄せた。今後の補強プランについては「まだ時間は残っている。ドアを閉ざすつもりはないし、チームを改善できる方法を探すつもりだ」と話している。

レイズへ移籍することになったパラシオスは26歳の外野手。メジャー2年目の昨季は32試合の出場にとどまったものの、打率.258、6本塁打、16打点、2盗塁、OPS.823と限られた出場機会のなかで結果を残した。カージナルスは左翼ラーズ・ヌートバー、中堅トミー・エドマン、右翼ジョーダン・ウォーカー、控えディラン・カールソンで外野の布陣が固まっているため、タイラー・オニールに続いて外野手をトレードで放出することに。パラシオスは内野を守ることもでき、その器用さを生かして新天地レイズでメジャー定着を目指す。

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