第2回くらしき日本遺産検定(申込は2024年1月19日まで)〜 認定証獲得は意外と狭き門?文化財を知るキッカケ作りに受験してみよう

地域にある歴史的な建造物や町並みなど、地域固有の財産として体系化されたストーリーを「日本遺産」として、文化庁が認定する制度があります。

倉敷市で認定されている日本遺産は以下の3つです。

  • 一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~
  • 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~
  • 「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~

倉敷の日本遺産を学ぶキッカケとして企画された「くらしき日本遺産検定」が、2024年2月18日に実施されます。

90点以上の獲得で認定証ももらえる「第2回くらしき日本遺産検定」を紹介します。

「くらしき日本遺産検定」とは

「くらしき日本遺産検定」は、倉敷市日本遺産推進協議会が主催するご当地検定です。

小学生以下が対象の「子どもの部」、年齢不問の「一般の部」の2コースに分かれています。

2022年度に第1回が実施され、今回は第2回となります。
実施概要は以下のとおりです。

申込みは専用Webサイトからのみとなっており、受験料もオンライン決済に対応しています。

申込み締切は「2024年1月19日(金) 午後5時まで」となっており、検定実施日の1か月前である点には注意しましょう

出題範囲

倉敷の日本遺産に関するチラシ、書籍を中心に、一部「日本遺産」に関する最近の話題からも出題されます。

公式サイトにてPDFや電子ブックで公開されているので、検定を受けるかたは必ず確認しておきましょう。

また、過去問も公式サイトで公開されています。

特典

子どもの部・一般の部共通で、以下の特典があります。

  • 80点以上獲得者に準認定証+記念品を贈呈
  • 90点以上獲得者に認定証+記念品を贈呈
  • 各部門の最高得点者には表彰をおこない、副賞などを贈呈

第1回の結果

第1回くらしき日本検定のようす(写真提供:倉敷市日本遺産推進室)

ちなみに第1回の結果は以下のとおりです。

【認定者(90点以上獲得者)】
2名

【最多得点者(一般の部)】
90点(2名)

【最多得点者(子どもの部)】
88点

筆者の知人に受験した人がいるのですが「難しかった」と語っていたとおり、認定はなかなか狭き門だったようです。

「くらしき日本遺産検定」を企画・運営する倉敷市 日本遺産推進室の原田義弘(はらだ よしひろ)さん、宇多川一輝(うたがわ かずき)さんにお話を聞きました。

倉敷市 日本遺産推進室の担当者インタビュー

左:原田義弘さん、右:宇多川一輝さん

──「くらしき日本遺産検定」の企画背景を教えてください

原田──

日本遺産と言われても知らないかたも多いと思います。
検定を通して日本遺産そのものを周知しながら、日本遺産に認定された倉敷の魅力を実感していただき、郷土に愛着を持ってもらえたらと思ったのが目的です。

また、もともと知っているかたも、検定を通じていろいろな勉強をしていただけるので、知識を習得する場と考えています。

宇多川──

毎年、日本遺産に関して何をやるかというアイデア出しをする機会がありました。

実は私が発案者なんですが、「1000問の金田一耕助」という検定をやっていて、日本遺産でもできるんじゃないかと思い提案したら実現したんです。

──受験者に何を感じてほしいですか

原田──

せっかく倉敷に住んでいるなら地元のことを知ってもらって、いろいろなかたに「倉敷って良いとこなんじゃ」っていうふうに、自慢できるような知識を持ってほしいなと思いますね。

──読者にメッセージをお願いします

原田──

受験料は500円なので、まずは気軽に受けてほしいですね。

倉敷は3つのストーリーで日本遺産認定を受けているので、3つのうちどれか1つ、自分が気に入ったとか、わかりやすいところから勉強していただけたらと思います。

そして、2つ目・3つ目と広げていってくれるとうれしいですね。

宇多川──

観光地に足を運ぶときに、その土地のことを知らないまま観てしまうと漠然とした情報しか入ってこないと思うんです。

なので“予習”をという感じで、倉敷の知識を蓄えていただいて、観光地を知るキッカケとして受験していただけたらと思います。

おわりに

3つのストーリーが日本遺産に認定されている地域はそれほど多くありません。

ある意味「日本遺産の町」ともいえる倉敷市ですが、ストーリーを構成する文化財をより深く理解するキッカケとして「第2回くらしき日本遺産検定」を受験してみてはいかがでしょうか。

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