レッドソックス・吉田正尚がトレード市場で関心を集める 米報道

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者とジェン・マカフリー記者が伝えているところによると、レッドソックスは人員余剰気味になっている外野の再編を考えているようだ。打線の長打力不足を補うべく、テオスカー・ヘルナンデスの獲得に興味を示しているようだが、FA補強の資金を捻出するために主力選手の放出に動く可能性があるという。吉田正尚のトレードについて、すでに複数のチームから問い合わせがあったとみられるが、レッドソックスは今のところ、吉田を積極的にトレードしようとは考えていないようだ。

レッドソックスは今オフ、アレックス・バーデューゴをヤンキースへ放出したものの、カージナルスからタイラー・オニールを獲得したため、アダム・デュバルがFAとなったことを除けば、外野の状況はそれほど変わっていない。オニール、吉田、ジャレン・デュラン、セダン・ラファエラ、ウィルヤー・アブレイユ、ロブ・レフスナイダーと外野の層は厚く、さらにヘルナンデスの獲得を検討していることを考えると、課題の投手補強のために外野手をトレードに出すという選択肢が浮上するのは自然なことと言える。

ただし、5年9000万ドルという大型契約を結んでおり、メジャー1年目は年俸に見合う働きができたとは言えなかった吉田がほかのチームにとって魅力的なトレード要員になるかは微妙なところ。レッドソックスも吉田のトレードを積極的に考えているわけではないとみられ、複数年保有できるような先発投手を獲得したいのであれば、デュランやラファエラをメインのピースにするほうが理にかなっているだろう。

また、地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアー記者は、レッドソックスが補強資金を捻出するための方法として、守護神ケンリー・ジャンセンのトレードを挙げている。レッドソックスがどれくらい真剣にジャンセンの放出を検討しているかは不透明だが、ほかのチームの関心の度合いを調査しているようだ。

吉田やジャンセンのトレードはそれほど可能性は高くないと思われるが、ローゼンタール記者は「スプリング・トレーニング開始まで50日を切っているが、それまでにレッドソックスは大きく変わる可能性がある」としている。今後の動向に注目だ。

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