不満と納得 松山英樹「結果につなげていけるように」

「68」でも伸ばし合いの展開で浮上はならず(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ザ・セントリー 2日目(5日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)

松山英樹は6バーディ、1ボギーの「68」で通算7アンダーとしたが、前日と同じ46位のまま。5つ伸ばしても2日目のフィールド平均スコア「67.474」を下回り、バーディ合戦で上位に顔を出すためにはさらなる爆発が求められる状況だ。

出だし4ホールは、短かったり大きかったりとグリーンを狙う縦距離にズレもあった印象。2つ伸ばして入った後半10番で残り114ydからピン左横90㎝に止め、12番もセカンドを絡めて獲った。

「(距離感を含めて)あまり変わらないですね」と首を振るが、取り組むスイングの方向性は定まってきている様子。ラウンド中の試行錯誤もガラリと変える必要はなく、つかめそうな気配もあるという。

トラブル覚悟の場面も切り抜けたが…(撮影/田辺安啓(JJ))

一貫しているのはグリーン上も同様。初日に続いて使ったスコッティキャメロンのピン型パターは、ソールだけでなくフェース面にもトゥ側とヒール側にウエートが埋め込まれ、見て分かるミーリング加工も施されている。朝のパッティング練習ではエースパターから途中で持ち替え、そのままラウンドでも使用。腰を据えて課題を洗い出そうとしている。

「もったいない」アプローチもあった(撮影/田辺安啓(JJ))

もちろん、辛抱強いトライがスコアにつながらなければフラストレーションは募る。「“普通に”いいショットでした」と言ったウェッジのチャンスメークを生かせなかった16番を含め、後半はパッティングでわずかに右を抜けるシーンも散見された。

「(見えてきたものを)結果につなげていけるようにしたい」。10番スタートの“裏街道”に回る3日目からの巻き返しを期して、練習場に向かった。(ハワイ州カパルア/亀山泰宏)

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