米旅客機、窓吹き飛び緊急着陸 アラスカ航空、機内気圧に問題か

窓などが吹き飛び、酸素マスクが天井から下がった米アラスカ航空機=5日、西部オレゴン州ポートランド(カイル・リンカーさんのX投稿から、ロイター=共同)

 【ロサンゼルス共同】米アラスカ航空の旅客機が5日、西部オレゴン州ポートランドの空港を離陸後に窓など機体の一部が吹き飛び、同空港に引き返して緊急着陸した。米メディアが報じた。乗客乗員は約180人だったという。連邦航空局(FAA)は、乗員から機内の気圧を一定に保つ「与圧」に関する問題の報告があったと明らかにした。原因を調査する。

 機体はボーイング737―9。アラスカ航空は「安全に着陸した」とした上で、保有する同機種65機の運航を一時取りやめ、整備や点検を実施すると明らかにした。

 ソーシャルメディアには、客室の窓や周囲の部品が欠落したまま飛行し、風が吹く機内の様子を撮影した動画が投稿された。天井からは酸素マスクが下りていた。不安そうな表情をした乗客の画像もあった。

 旅客機は西部カリフォルニア州オンタリオに向け離陸し、約20分後に緊急着陸した。高度は一時、約4800メートルに達していた。吹き飛んだ窓の横の席に乗客はいなかった。

 ボーイング社は「調査に協力する」との声明を出した。

アラスカ航空の飛行機=2021年3月、米シアトル(AP=共同)

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