一関市大東町中川の京津畑地区で機械設計・製作を手がける京光機械の伊東光浩代表(65)は、自動車に取り付けるスリップ防止装置を開発し、改良を続けている。滑り止めに使うのは、製材で出たおがくずなどを想定。自然由来の素材がタイヤの周辺に吹き出すユニークな仕掛けで、特許を出願している。
吹き出し装置は、車の前方部のフロントグリルに取り付ける。運転席のスイッチを押すとおがくずがタイヤの前に一定量散布され、スリップを防ぐ仕組み。電動で電気は車内のシガーソケットから確保する。
おがくずを効率的に散布できるよう、送風用のファンやスクリューなどを取り付けた。「安く、簡単な構造」をコンセプトに、市販されている塩ビパイプなどを部品に活用し、制作費用も抑えている。