12年ぶりの選手権制覇ならず…市立船橋の指揮官が主将MF太田隼剛へ賛辞「彼には感謝しかないですね」

名門・市船のキャプテン、太田隼剛[写真:©超ワールドサッカー]

6日、第102回全国高校サッカー選手権大会・準決勝第1試合の市立船橋(千葉)vs青森山田(青森)が国立競技場で行われ、PK戦の末に敗れた市船は決勝戦進出、そして第90回大会(2011年度)以来12年ぶりの優勝を逃している。

市船を率いる波多秀吾監督は試合後、キャプテンのMF太田隼剛(3年生)への賛辞を送った。

市立船橋 1-1(PK:2-4) 青森山田
【市船】
久保原心優(後34)
【青森山田】
小泉佳絃(前11)

波多監督は「立ち上がりに失点してしまい…青森山田さんの強固な守備を考えると、取り返すのがやはり難しかったです。選手たちは粘り強く、我慢強く、攻撃を組み立て、1点をとってくれました」と試合を振り返りつつ「追いついて、次の1点を取れそうな場面もありました。“取れなかった”のが勝敗を左右したと思います。」と終盤を悔やんだ。

押し気味にゲームを進めて同点弾をもぎ取った後半については「前半は縦パスが少なかったです。『最終ラインと中盤の間のスペースへ縦パスを通せればチャンス作れるぞ』という話をして後半へ送り出しました。後半は縦への意識が高まったと思います」と語る。

この点について、主将MF太田が見せた積極的な攻撃意識の評価を問われると「今日もそうでしたが、うちは彼中心のチーム。攻撃の組み立て、チーム全体のコントロールといったあたりが彼の良さです。ピッチ以外でもBチームを引っ張っていってくれたり…彼には感謝しかないですね」と賛辞を送った。

「昨年度からゲーム主将を任せて…思い悩んだり、イライラしたり、そんな彼の様子を見てきたんですが、僕自身は彼に特段何も言いませんでした。彼自身が切り拓いたことが、そのリーダーシップに繋がっていると思います」

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