ロシア兵捕虜の人道的処遇を強調 ウクライナ西部の収容施設公開

娯楽室でチェスを指すロシア兵の捕虜ら=2023年12月、ウクライナ西部の収容施設(共同)

 【キーウ共同】ウクライナ国防省は6日までに、同国西部にあるロシア軍兵士の捕虜収容施設の内部を共同通信などに公開した。ウクライナ側はロシア軍が捕虜を射殺した疑いがあると主張する一方、自らは捕虜を人道的に処遇していると強調する。捕虜は大部屋で寝起きし日中は軽作業に従事、医療設備もあった。

 昨年12月、鉄条網を巡らせたコンクリート塀に囲まれた施設敷地内では、寒空の下、100人ほどの男が後ろで手を組み、食堂に向かうため整列させられていた。

 傷病者の棟では松葉づえをつくなどした捕虜が集まっていた。左脚を失ったアレクセイさん(41)は「プーチン大統領の命令だから従うしかなかった」と話した。

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