イルカ、アザラシも避難 七尾・のとじま水族館 能登半島地震

七尾市ののとじま臨海公園水族館で飼育されているカマイルカ

 能登半島地震の被災地、石川県七尾市ののとじま臨海公園水族館では6日、カマイルカ2頭とゴマフアザラシ1頭が、福井県坂井市の越前松島水族館に「避難」した。地震で生育環境が悪化しているためで、ジンベエザメがいる水槽も、ろ過設備が停止しており、魚たちも余震におびえている。

 移送されたのはいずれも雄で、体長約2㍍の11歳と13歳のカマイルカ、体長約1.5㍍の14歳のゴマフアザラシ。飼育員らが専用の水槽に入れた3頭をトラックに移し、越前松島水族館に運ばれた。

 水族館を管理する県県民ふれあい公社によると、園路はひび割れや陥没が見られ、各水槽でろ過設備の停止や水漏れが発生している。

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