日航機のボイスレコーダー回収 犠牲者は他の3人も全身挫滅

羽田空港の滑走路で進む日航機の撤去作業=6日午後

 羽田空港で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、運輸安全委員会は6日、日航機のボイスレコーダーを回収したと明らかにした。警視庁は、事故で死亡した海保機の通信士石田貴紀さん(27)、探索レーダー士の帯刀航さん(39)、整備士宇野誠人さん(47)の遺体を司法解剖し、他の2人と同様、死因は外部からの衝撃による全身挫滅だったと明らかにした。

 海保機の機長が事故前日の1日、別のジェット機で羽田と日本最南端の沖ノ鳥島周辺を往復していたことも分かった。中国の海洋調査船が航行する海域を調べるためで、約7時間飛行して帰着。疲労や体調不良の申告はなく、海保は勤務体制に問題はなかったとしている。

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