医師、保健師ら 茨城県支援チーム 能登へ出発 2月1日まで活動

出発前に打ち合わせするDHEATのメンバーら=つくば市松代

能登半島地震の被災地支援で派遣される茨城県の災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)の第1陣が6日、石川県能登町へ出発した。医師や保健師らで編成する計4班が交代しながら、2月1日まで支援活動に当たる予定。メンバーは「被災地の力になりたい」と話した。

DHEATは、専門的な研修を受けた医師や保健師、薬剤師ら5人程度で構成するチーム。被災者の持病や障害が悪化したり、避難所で感染症が広がったりするなど新たな健康リスクを最小化するのが活動の狙い。被災地の保健所と協力して情報収集や分析に当たり、避難所の衛生対策や支援物資の適正分配などを支援する。厚生労働省の要請に基づく派遣で、県から派遣するのは初めて。

第1班は6日午前6時、つくば市松代の県つくば保健所に集合。メンバーたちは保存食のほか、被災地で使用するプリンターなどを車両に積み込み、石川県能登町へ向かった。

班長を務める同保健所長の医師、野田秀平さん(56)は「全員が無事に帰れるよう安全第一で取り組み、被災地の力になりたい」と意気込みを語った。県竜ケ崎保健所の保健師、山口貴史さん(32)は「初の災害派遣だが、被災地の負担にならないよう、できることを着々と行いたい」と表情を引き締めた。

県によると、茨城県のDHEAT登録者は39人。県保健政策課の園部広由喜首席医療指導監は「少しでも被災地の役に立てる活動にしたい」と述べた。

県は6日、厚労省からの要請を受け、災害派遣医療チーム(DMAT)も派遣した。

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