少なくとも6チームがストローマンに興味か 球宴選出2度の右腕

今オフのFA市場において、投手で最大の注目株だった山本由伸の契約が12月下旬まで決まらなかったため、まだ市場にはブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリー、今永昇太など多数の有力投手が残っている。オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してカブスからFAとなったマーカス・ストローマンもその1人だ。昨季は後半戦に1勝3敗、防御率8.63と失速してしまったものの、前半戦に限れば9勝6敗、防御率2.96の好成績を残していたストローマン。メジャー通算77勝の実績を持つ右腕には少なくとも6チームが興味を示しているようだ。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、ジャイアンツ、エンゼルス、オリオールズ、レッドソックスの4チームがストローマンに興味を示しているという。興味の度合いについては不明だが、程度の差はあるにしても、少なくともストローマンの獲得を検討しているようだ。また、フェインサンド記者は「カブスと再契約する可能性を排除することはできない」としている。さらに、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者は「フィリーズがストローマンを獲得する可能性も十分にある」と伝えている。

現在30歳のストローマンは昨季カブスで27試合(うち25先発)に登板して136回2/3を投げ、10勝9敗、防御率3.95、119奪三振を記録。後半戦に故障の影響もあって成績を落としたため、シーズントータルでは平凡な数字に終わったが、4年ぶり2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、2年ぶり5度目の2ケタ勝利をマークした。身体能力の高い選手としても知られており、ブルージェイズ時代の2017年にはゴールドグラブ賞に輝いている。

MLB公式サイトは「後半戦の故障がなければ、ストローマンはスネル、モンゴメリー、今永らとともにトップグループに名を連ねていただろう」と指摘。しかし、残念ながらそれは叶わなかったため、フェインサンド記者によると、現在は自分よりランクが高い有力投手たちの移籍先が決まるのを待っている状態だという。スネルやモンゴメリーの獲得を逃したチームに自分を高く売り込みたいとの思惑があるものとみられる。

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