取り札を目がけ 子どもら駆ける! おばま観光郷土かるた 雲仙・小浜町の歴史題材

地元の観光名所などを題材にしたかるた取りを楽しむ児童=雲仙市小浜体育館

 「名物は天然のお湯と湯せんぺい」「尾根に霧氷の普賢岳」-。地元の歴史や観光などを題材にした大型かるたの大会が6日、雲仙市小浜町の市小浜体育館であった。児童40人がA3サイズの取り札を目がけて駆け回った。
 市教育委員会などが、2017年度から開催。1981年に旧南高小浜町職員が作った「おばま観光郷土かるた」を拡大コピーして使っている。
 個人戦と、8人1組の団体戦で競った。「緑のトンネル小浜鉄道跡」「胸を打つ雲仙地獄の殉教者」などと読み上げられるたびに、子どもたちは15メートルほど走って取り札に手を伸ばした。
 個人戦で優勝した市立北串小1年、金澤沙弥さん(6)は「初めてだったけど1番になれてうれしい。走って体が温まって楽しかった」と話した。
 市教委職員は「旧小浜町は4月で町制100年を迎える。かるたを通して地元の文化を子どもたちに身近に感じてほしい」と語った。

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