2回戦の経験も活きた市船撃破…青森山田の主将・DF山本虎「PK戦の準備はできていました」

名門・青森山田のキャプテン、山本虎[写真:©超ワールドサッカー]

6日、第102回全国高校サッカー選手権大会・準決勝第1試合の市立船橋(千葉)vs青森山田(青森)が国立競技場で行われ、PK戦の末に勝利した青森山田が決勝戦進出を勝ち取った。

市立船橋 1-1(PK:2-4) 青森山田
【市船】
久保原心優(後34)
【青森山田】
小泉佳絃(前11)

青森山田は11分、左CKに190cmDF小泉が頭から飛び込み先制点。79分に同点とされ、PK戦へと突入するも、GK鈴木将永の活躍で勝利…見事、優勝した第100回大会以来、2年ぶりとなる決勝戦進出となった。

キャプテンのDF山本虎は「前半とても良い形で試合に入り、セットプレーも取れたんですが、後半は守勢になってしまい、相手の時間帯に失点してしまいました」と反省する。

一方で、PK戦については特段心配していなかったことを明かす。青森山田は今大会初戦となった2回戦・飯塚戦(1-1/PK:5-3)でもPK戦を制して勝ち上がり。今回はGK鈴木が市船のキックを2本セーブした一方、山本も1人目のキッカーとして見事に成功している。

「もう少し自分たちの時間帯を増やさないといけないのはもちろんですが、PK戦となれば必ず将永(鈴木)が止めてくれると思っていました。僕自身も飯塚戦のPK戦の時は緊張してしまって…でも今回は国立という特別な舞台でもほとんど緊張しませんでした」

また、青森山田の11人は同点とされても落ち着いているように見えましたが?と記者から問われると、「そうですね、あの状況から勝ち越し点を奪いに行くのは多分厳しいだろうと…まずは冷静に守備を落ち着けようとしました。PK戦の準備はできていたので」と語った。

残すは8日の決勝戦のみ。名門・青森山田のキャプテンを担う山本はこの1年を振り返り、“集大成”への意気込みを語る。

「今年度はインターハイの負けがあって…インターハイ後は目標を2冠(U-18プレミアリーグと選手権)にし、次の決勝で勝てばこの目標を達成できることになります」

「『青森山田対策』をしてくる相手との対戦を通じ、多くのことを学んできました。それさえも打開できるくらいに成長してきたとは思います。決勝は自分たちからアクションを起こして、強い青森山田を披露したいと思います」

決勝戦
1月8日14:05 国立競技場
青森山田(青森) vs 近江(滋賀)

© 株式会社シーソーゲーム