ドジャースがファム獲得に動く可能性 外野のアップグレード狙う

オフシーズンに入って大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスノーとド派手な補強を展開しているドジャースだが、完全無欠のチームとなったわけではなく、まだ複数の補強ポイントが残されている。改善の余地があるエリアの1つが外野手だ。現時点では左翼クリス・テイラー、中堅ジェームス・アウトマン、右翼ジェイソン・ヘイワード、控えマニュエル・マーゴという布陣が有力だが、MLB公式サイトでドジャースを担当するフアン・トリビオ記者が関係者から得た情報によると、ドジャースは右打ちの外野手の補強を検討しているという。

ドジャースの補強ターゲットの1人となっているとみられるのがダイヤモンドバックスからFAとなった35歳のベテラン、トミー・ファムだ。パワーとスピードを兼ね備えた選手として知られており、昨季はメッツとダイヤモンドバックスで合計129試合に出場して打率.256、16本塁打、68打点、22盗塁、OPS.774を記録。ポストシーズンでも3本塁打を放つなど存在感を示した。過去には2017年と2019年に20本塁打&20盗塁を達成している。

ドジャースはアウトマンとヘイワードのほか、一塁フレディ・フリーマン、三塁マックス・マンシー、遊撃ギャビン・ラックス、指名打者の大谷とレギュラーが左打者にやや偏っている。対左腕時には遊撃にミゲル・ロハス、右翼にマーゴが起用される見込みだが、主力クラスの右打者を獲得することが検討されているようだ。ファムのほか、強打のテオスカー・ヘルナンデスも候補に挙がっているとみられ、元トップ・プロスペクトのミゲル・バルガスにより多くの試合で左翼を守らせるプランもあるという。

左翼のレギュラーに予定されているテイラーは本来、一塁を除く内外野6ポジションを守るユーティリティ・プレーヤーであり、1つのポジションに固定するよりもチーム状況に合わせてフレキシブルに起用することで価値が生まれるタイプの選手である。ファムもしくはヘルナンデスを獲得することは、左翼の攻撃力のアップグレードになるだけでなく、テイラーをユーティリティの役割に戻し、控えの層を厚くするという効果もある。ファムはヘルナンデスより安価で獲得できる可能性が高く、有力な補強ターゲットと言えるだろう。

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