救援右腕ブレイジャーにエンゼルスなど少なくとも6チームが興味

昨年6月にドジャースへ移籍したあと、39試合に登板して防御率0.70という素晴らしい活躍を見せたライアン・ブレイジャーに対し、少なくとも6チームが興味を示しているようだ。「セントルイス・ポスト=ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、カージナルスが獲得を狙っているほか、ドジャースは再契約を検討しており、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はエンゼルス、カブス、オリオールズ、レンジャーズも興味を示していることを伝えている。日本でのプレー経験もある右腕をめぐり、争奪戦が繰り広げられているようだ。

現在36歳のブレイジャーはメジャー復帰を果たした2018年にレッドソックスの一員としてワールドシリーズ制覇を経験。2019年に62試合、2022年には自己最多の68試合に登板するなど、レッドソックスのブルペンを支えていたが、昨季は開幕からの20登板で防御率7.29という大不振に陥り、5月中旬にDFAとなって解雇された。

その後、6月上旬にドジャースとマイナー契約。メジャーへ昇格したあとは39試合に登板して38回2/3を投げ、2勝0敗1セーブ、10ホールド、防御率0.70、被打率.140、WHIP0.72と安定感抜群のピッチングを披露した。シーズントータルの成績は59試合で3勝0敗2セーブ、11ホールド、防御率3.02となっている。

データを詳しく見てみると、ドジャース移籍後に4シームの投球割合を減らし、新しくカッターを投げ始めている。4シームが被打率.297だったのに対し、カッターは被打率.152を記録しており、スライダー(被打率.120)に次ぐ「第2の武器」としてカッターが上手くハマった格好だ。他球団で埋もれていた選手の「改造」を得意とするドジャースの最新の「成功例」の1人と言っても過言ではないだろう。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「36歳という年齢やキャリアを通しての不安定なパフォーマンスにより、1年契約しか得られない可能性もあるが、これだけのチームが興味を示していることを考えると、2025年シーズンのオプションが付属するかもしれない」と指摘。争奪戦の動向次第では、ブレイジャーのもとに複数年契約のオファーが届く可能性もありそうだ。

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