京都・裏千家で「初釜式」 新年祝い、濃茶でもてなし

裏千家の「初釜式」で濃茶をたてる十六代千宗室家元=7日午前、京都市上京区

 茶道三千家の一つ、裏千家が本拠とする「今日庵」(京都市上京区)で7日、新年を祝う茶会「初釜式」が始まり、十六代千宗室家元(67)が西脇隆俊京都府知事ら招待客を濃茶でもてなした。12日までに計約2200人が出席する予定。

 通常は一つの茶わんを出席者に回して飲むが、新型コロナなど感染対策のため1人ずつ別々の器で振る舞う「各服点」の様式とした。

 府知事には、能登半島地震で被害を受けた金沢市に伝わる大樋焼の茶わんで振る舞われた。1席目の後、宗室家元は「復興と言うのはまだ早いかもしれないが、初釜に使ったということが耳に入れば」と話した。

 初釜式は新しい年を迎えて最初に開く茶会。

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