大谷翔平獲得失敗のブルージェイズ DH要員としてソレアに興味

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、ブランドン・ベルトがFAとなり、大谷翔平の獲得に失敗し、指名打者の座が空席となっているブルージェイズがホルヘ・ソレアに興味を示しているようだ。ソレアはオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してマーリンズからFAとなり、まだ移籍先が決まっていない。ソレアにはブルージェイズのほか、マリナーズ、ダイヤモンドバックス、レッドソックス、ナショナルズなどが興味を示しているとみられ、マーリンズも再契約を検討しているようだ。

現在31歳のソレアはキューバ出身の長距離砲。ロイヤルズ時代の2019年に48本塁打、117打点、OPS.923をマークした実績があり、ブレーブス時代の2021年にはワールドシリーズMVPに選ばれた。昨季はマーリンズで137試合に出場して打率.250、36本塁打、75打点、OPS.853を記録。メジャー10年目にして初のオールスター・ゲーム選出を果たした。

大谷やフアン・ソトの獲得に乗り出した今オフのブルージェイズだが、いずれも獲得できず、今のところはケビン・キアマイアーと再契約を結び、アイザイア・カイナー=ファレファを獲得したのが目立つ程度。マット・チャップマン、ウィット・メリフィールド、ベルトらがFAとなったことを考えると、打線は戦力ダウンしていると言わざるを得ない。ただし、ロス・アトキンスGMは現有戦力の復調によってある程度は戦力ダウンをカバーできると考えており、「新たに獲得するのはおそらくあと1人。外野手か指名打者要員の選手になる可能性が高い」と話している。

キアマイアーと再契約を結んだことにより、ブルージェイズの外野は左翼ドールトン・バーショ、中堅キアマイアー、右翼ジョージ・スプリンガーという昨季と同じ布陣になる。キアマイアーやスプリンガーが故障がちであることを考えると、指名打者専門の選手を獲得するよりは、必要に応じて外野の守備に就くこともできる選手のほうがチームにフィットするだろう。ブルージェイズはJ・D・マルティネスにも興味を示しているようだが、外野の両翼を最低限守れるという点において、マルティネスよりもソレアのほうがチーム状況にフィットすると言えそうだ。

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