「派閥から収支報告書に記載しなくてもいいと言われていた」 池田佳隆衆議院議員(57)と政策秘書を逮捕

自民党の派閥が政治資金パーティーの収入の一部を裏金化したとされる事件で、東京地検特捜部は1月7日、最大派閥・安倍派所属で、愛知3区を地盤とする池田佳隆衆議院議員(57)ら2人を逮捕しました。

政治資金規正法違反の疑いで逮捕されたのは、愛知3区を地盤とする、比例・東海ブロック選出の衆議院議員、池田佳隆容疑者(57)と、政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)の2人です。

自民党・安倍派をめぐっては、 政治資金パーティーの収入の一部が派閥側から議員側にキックバックされ、 政治資金収支報告書に記載されず、裏金になっていた疑いがあります。

東京地検特捜部によりますと、池田容疑者らは一昨年までの5年間で、安倍派から 総額約4800万円の寄付を受けていたにもかかわらず、収支報告書に記載していなかった疑いが持たれています。

特捜部は12月27日、池田容疑者の東京の議員会館の事務所や、名古屋市天白区にある地元事務所などを家宅捜索していました。

この事件で逮捕者が出るのは初めてです。

池田容疑者は問題が報道された後、収支報告書への不記載を認めて訂正したものの、国会を欠席するなど公の場に姿を見せず、キックバックの有無についても説明していませんでした。

関係者によりますと、池田容疑者は周囲に、「派閥から収支報告書に記載しなくてもいいと言われていた」と話していたということです。

池田容疑者は当選4回、これまで文部科学副大臣や内閣府副大臣などを歴任しています。

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