8日に女山大根まつり 多久の伝統野菜味わって

多久市西多久町の伝統野菜「女山大根」

 地域の伝統野菜を市内外の人にアピールする「女山大根まつり」が8日、多久市西多久町の西多久公民館などで開かれる。女山大根を使った料理を味わう試食会や大根の即売会もある。

 午前8時からの試食会では、豆乳とみそのホワイトソースをかけた「新ふろふき大根」や「茎のきんぴら」のほか、七草がゆなど8品を800円で味わえる。先着順で定員100人。生産者が持ち寄った大根の品評会も開催され、同9時から即売する。なくなり次第終了。

 女山大根は江戸時代から西多久町で作られている。ポリフェノールを多く含んで赤紫色をしており、甘みがあるのが特徴。生産量が少なく、市場にほとんど出回らないが、地域の知的財産として国が保護する「地理的表示(GI)保護制度」に2022年に登録された。

 まつりは住民有志でつくる「西多久町を考える会」が05年から開いている。問い合わせは同公民館、電話0952(75)2205。(市原康史)

© 株式会社佐賀新聞社