全日空スタッフ、脱出客サポート 避難誘導、トイレ利用も

日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故=2日、羽田空港(目撃者提供)

 羽田空港C滑走路で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故では、炎上する日航機から脱出した乗客を、近くにいた全日空のスタッフらが避難誘導し、トイレを貸すサポートをしていた。全日空の広報担当者は「あの状況を目の前にすれば、乗客のことだけを考えて行動するのは当然だ」と話す。

 全日空によると、日航機が衝突後に停止した付近は全日空機が多く駐機するエリア。地上業務をしていたスタッフ約10人が駆けつけ、脱出シューター付近にいた乗客の誘導に当たった。

 数人から「トイレに行きたい」との要望があり、スタッフはすぐ整備士に連絡。整備士が駐機中の全日空機の電源を入れ、機内のトイレを利用してもらった。

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