アキラ100%、今年は海外ブレイク目指す?とにかく明るい安村をライバル視

アキラ100%が1月7日、埼玉県のボートレース戸田で開催された映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』スペシャルトークショーに出演した。

魔夜峰央のギャグ漫画を実写映画化した本作は、2019年2月に公開され、興行収入37.6億円を記録した映画シリーズの第2弾。東京都民から迫害を受けていた埼玉県人が、麻実麗(GACKT)率いる埼玉解放戦線の活躍によって一旦は自由と平和を手に入れるも、麗はさらに「日本埼玉化計画」を推し進め、越谷に海を作ることを計画し、関西へ向かうというストーリー。本作は公開時より戸田ボートレースやボートレースびわことのコラボレーション企画を開催してきたが、今回のトークショーもその一環として行われた。

アキラ100%は劇中、さいたま市の市役所職員・内田智治役を演じるが、「こういったイベントに呼ばれるのは嬉しいです。今日は着衣スタイルですけど、頑張ります!」と集まったファンにあいさつ。戸田ボートレースは「R-1グランプリ」優勝の際にネタを披露しに訪れたことがあるといい、「ボートレースや自転車、お馬さんもそうですが、こういうのはなかなか縁がなくて。でも改めて見て、こんなにスピードが出るんだって。生で見ないとわからないもんだなと思いました。感動しました」と好印象を持ったとのこと。

「R-1」優勝も懐かしげに振り返り、「2017年。もう何年前ですか……。夢のような人生が変わる1日があって、今に至っております。100円ショップで買った100円のおぼんがまさか運命を変えてくれるなんて」と感慨深げ。本作出演についても「オファーが来た時は嬉しかったです。前作は写真だけだったんです。今回はセリフがある役。結構出てくる役で、こんなに出していただけるんですかって。俺でいいんだろうかという気持ちになったのを覚えています」とオファーが嬉しかったという。

アキラ100%は「撮影現場の雰囲気もすごく良くて、最初のシーンは和久井映見さんが一緒だったんですけど、和久井さんなんて学生の頃から見ていましたから、緊張してしまって……。朝日奈央さんも活躍されている方。緊張してなかなか話せなくて……」と振り返る。また、エキストラとして松本人志のモノマネで知られるJPが参加していたことも紹介し、「JPさんはこの前作の大ファンだったみたいで、仕事としてではなく、自分から応募してエキストラとして出演されていました。現場で会って驚きました」と明かした。

役者としての仕事が入るのはアキラ100%にとっても嬉しいことだといい、「もともと20代の頃は役者になりたいと思っていて、それがお笑いの世界に行き、裸になり、めぐりめぐってまた演技の仕事がまたやってきて、本当に嬉しいです」とコメント。本作での役作りについても「今回に関してはいかに普通のおじさんでいられるか。それがポイントでした。衣装合わせの時、埼玉県の職員の制服がちゃんと用意されていたんですけど、監督がそれを着た僕を見るなり『いいねえ、普通だね』って。キャスティングの方がよく僕の個性を見抜いていたなと思います」と振り返る。

普通のおじさんすぎてアキラ100%だと気づいていない人も多いのではと分析し、「エックスでもあの『おじさん誰かと思ったらアキラ100%だった』って。気付かせていないところも役者冥利に尽きるなと思いました。よかったと思います」と話す。出演の反響も大きかったと述べ、「昔の同級生から『見たよ』って。『頑張ってるね』って。いろんな人からの声を間接的に聞いて嬉しかったです。芸人仲間にも『出ていましたね』ってよく声をかけられます」と笑顔を見せる。

最後に本作を経て、今後チャレンジしたいことを聞かれると、とにかく明るい安村が海外に行ったことを羨ましく思っていると述べ、「僕も海外に行けたらいいなって思っています。誰かに発見してほしい」と話し、海外進出にも意欲を見せていた。(取材・文:名鹿祥史)

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