ソシエダFWチョが母国ニースへ完全移籍へ…ラ・レアルが退団間近を認める

母国復帰迫るチョ[写真:Getty Images]

ニースが、レアル・ソシエダのU-21フランス代表FWモハメド=アリ・チョ(19)を完全移籍で獲得する見込みだ。フランス『レキップ』など複数メディアが報じている。

2022年夏にアンジェからソシエダへ完全移籍したチョ。その新天地では加入1年目に2度の負傷離脱を経験しながらも公式戦24試合2ゴール3アシストとまずまずの数字を残した。しかし、今シーズンはここまで公式戦16試合に出場しているものの、先発出場はわずか3試合。0ゴール0アシストとキャリアで初めて壁にぶつかっていた。

そういったなか、今冬の移籍市場では母国のニース、ストラスブールの2クラブから正式なオファーが到着。そして、1000万ユーロ(約15億8000万円)以上とされる前者のオファーをソシエダが受け入れる形となった。

ラ・レアルは7日、コパ・デル・レイ3回戦のマラガ戦に先立ち「レアル・ソシエダはモハメド=アリ・チョの退団に向けた交渉の最終段階に入っている。そのため、同選手はチームとともにマラガへ向かうことはなかった」と、同選手の移籍が間近に迫っていることを認めている。

幼少期にパリ・サンジェルマンのアカデミーに在籍していたチョは、2015年に両親の仕事の関係でイギリスに移住し、エバートンのアカデミーに加入。しかし、2020年に16歳の誕生日を迎えると、母国フランスに戻り、アンジェとプロ契約を締結した。

そのアンジェでは2020年8月30日のボルドー戦でクラブ史上最年少(16歳7カ月と11日)でのファーストチームデビューを飾ると、そのデビューシーズンではゴールこそなかったものの、リーグ戦21試合に出場。

そして、2021-22シーズンはリーグ・アン第4節のスタッド・レンヌ戦で同じくクラブ史上最年少(17歳7カ月と10日)となるゴールを記録。以降、32試合に出場し4ゴールを挙げていた。

右ウイングが主戦場も、屈強な守備者相手にも当たり負けしない182cmの恵まれた体格を持つ左利きのアタッカーは、センターフォワードでもプレー可能。その爆発的な加速力とドリブルテクニック、コーディネーション能力の高さは、利き足は異なるものの、キャリア初期のフランス代表FWキリアン・ムバッペを想起させる。

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