対中政策で大統領候補討論 インドネシア、さや当ても

プラボウォ国防相(左)ら大統領選候補者3人による討論会=7日、インドネシアの首都ジャカルタ(AP=共同)

 【ジャカルタ共同】来月投開票のインドネシア大統領選に向け、外交や国防をテーマとした候補者討論会が7日開かれた。世論調査で首位を走るプラボウォ国防相(72)は現政権と同様、伝統的な全方位外交の維持を強調。他の2候補は中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題で、紛争回避に向けた暫定合意など独自の対中政策を提案した。

 プラボウォ氏は副大統領候補にジョコ現大統領の長男ギブラン氏(36)を擁立したが、選挙戦直前に憲法裁が年齢制限を緩和して擁立を可能にしたため批判が根強い。討論会ではアニス前ジャカルタ特別州知事(54)が「倫理違反があった」と指摘し、プラボウォ氏が反論。

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