２０２４年１月１日に発生した「令和６年能登半島地震」。被災地では多くの人々が避難を余儀なくされるなか、Ｘ（旧ツイッター）ではさまざまな防災・避難に関する情報が発信され、広く拡散されている。
「任天堂」が手がけるポータブルゲーム機「Nintendo Switch」
「Ｎｉｎｔｅｎｄｏ Ｓｗｉｔｃｈが充電器の代わりになる」という情報もその一つだ。Ｓｗｉｔｃｈといえば、ゲーム会社「任天堂」（本社：京都市南区）が手がけるポータブルゲーム機のこと。
発端となった投稿には、「さすが任天堂」「そんな機能あったんですね！？」といった驚きの声が次々と寄せられ、「ほんとだ！」「マジでＳｗｉｔｃｈ充電できてるｗｗ」など、実際に試したというＸユーザーも少なくはないようだ。
娯楽アイテムであるゲーム機で充電までできるのなら一石二鳥･･･と思う一方で、「Ｓｗｉｔｃｈでのスマホ充電は微妙だから避けた方が良いような」「Ｓｗｉｔｃｈに充電吸われたとかも見たし、正しい情報なのか区別できない」など、懐疑的に思う人も。筆者も真偽の程が気になり同社の公式サイトをチェックしたものの、それらしき情報は見当たらなかった。
■「お勧めしておりません」との回答
そこで同社の広報担当者に確認してみたところ、「スマホの機種によっては充電されることもありますが、逆にスマホを放電させてＮｉｎｔｅｎｄｏ Ｓｗｉｔｃｈを充電してしまうこともあります。Ｓｗｉｔｃｈをモバイルバッテリーの代わりに使用することはお勧めしておりません」というコメントが返ってきた。
当たり前だが、ゲーム機はゲーム機として使用するのが最適なようだ。また、混沌とした状況で流れてきた情報を鵜呑みにするのではなく、一度事実かどうかを確認することの大切さも痛感した。
取材・文・写真／つちだ四郎
