3連休の中日となった7日、茨城県内39市町村で「二十歳の集い」が開かれた。新型コロナウイルス感染症の5類移行後初めての実施で、晴れ着姿の参加者たちは再会の喜びを分かち合い、大人としての決意を新たにした。
■挑戦と努力で成長 水戸
水戸市の「二十歳のつどい」は同市泉町の水戸市民会館で開かれた。対象者2498人のうち2119人が参加し、再会した友人たちと旧交を温めた。
出身中学校別に午前と午後に分けて実施。実行委員長の高倉直樹さん(19)が代表し「これからの人生はさらなる試練を強いられる。果敢に挑戦し、目標に向かって努力して成長し続ける大人になりたい」と誓った。
式典後は、県立大洗高マーチングバンド部によるアトラクションがあり、会場を盛り上げた。
■愛情に恩返し誓う 土浦
土浦市の「二十歳のつどい」は同市東真鍋町のクラフトシビックホール土浦(市民会館)で開かれた。2023年度中に20歳を迎える1355人のうち920人が参加し、久々に会う友人と旧交を温め、中学の恩師からのビデオメッセージに歓声を上げた。
安藤真理子市長は「皆さんが高校生の時はコロナ禍で、大変な青春を過ごしたと思う。ご家族に『今までありがとう』と感謝の気持ちを伝えてほしい」とエールを送った。
参加者を代表し運営委員長で大学2年の梶山優月さん(20)が謝辞を述べ、「愛情を注いでくれた方々に恩返しするため、大人の自覚と責任を持って歩んでいく」と誓った。
■芯を持って柔軟に つくば
つくば市の「二十歳の集い」は同市竹園のつくばカピオで、午前と午後の2回に分けて開かれ、計1800人が参加した。
午前は、実行委員会の中嶋碧音さん(20)が誓いの言葉。「これまで私たちは変化とともにあった。その軌跡も貴重な経験として、当たり前が当たり前でないことを意識し、芯を持ち、柔軟な人間になることを誓います」と述べた。五十嵐立青市長が「皆さんのこれからの人生が喜びと幸せに満ちていることを願います」と祝った。
■誰かを支え生きる 古河
古河市の「二十歳のつどい」は同市下大野の古河イーエスはなもも体育館で開かれた。新型コロナウイルスの影響で昨年までは市内3地区で分散開催だったが、4年ぶりに1カ所に集めて実施した。対象者1396人のうち1074人が参加し、新たな一歩を踏み出した。
実行委員長の伊藤輝人さん(20)は「これからは誰かを支える生き方をしなければならない。責任と覚悟を持った生き方を目指す」と誓った。抽選会では同市出身のフジテレビアナウンサー、木村拓也さんがゲストで登場し、会場を沸かせた。
■ドローン記念撮影 鹿嶋
鹿嶋市の「二十歳のつどい」は同市神向寺のカシマスポーツセンターで開かれ、振り袖やスーツ姿の541人が出席し、節目の門出を祝った。
式典前には動画メッセージが流され、サッカー・J1鹿島アントラーズの佐野海舟選手が「ともに夢に向かって頑張りましょう」と呼びかけた。
式典で田口伸一市長は「社会の一員として輝いてください」と祝辞。出席者代表の東峰志帆実行委員長は「激励の言葉を深く胸に刻み、社会に貢献していきたい」と述べた。終了後はドローンによる記念撮影が行われ、笑顔で収まった。
■憧れられる存在へ ひたちなか
ひたちなか市の「二十歳の集い」は同市青葉町の市文化会館で開かれ、振り袖やスーツ姿の参加者1225人が大人の自覚と決意を新たにした。
大谷明市長は「多くの人の支えがあって皆さんは成長できた。大切な人にお礼の気持ちを伝えてほしい」とあいさつ。お笑いタレントの黒沢かずこさんや俳優の駒木根葵汰さんら同市出身著名人のビデオレターが流され、旅行券などが当たる抽選会も行われた。
実行委員長を務めた菊本将史さん(20)は「多くの人から憧れられる大人になりたい。将来は地域を盛り上げることができる仕事をしたい」と意気込みを示した。
■胸張って意識高く 日立
日立市の「二十歳の祝い」は同市東成沢町の市池の川さくらアリーナで開かれ、約1300人が節目を祝った。対象者は23年度中に20歳を迎える1766人。式典は41人の実行委が「想～伝えたい人に伝えたい言葉を」をテーマに、出席者を午前と午後の2回に分けて実施した。
午前の部では、市立河原子中出身の照山美海さん(20)がコロナ禍の経験を踏まえ「当たり前の日常を送ることができる幸せを感じながら日々頑張っていく」と代表あいさつ。看護師を目指す実行委員長の黒沢創さん(20)は「意識を高く持って、胸を張って生きていける大人になりたい」と話した。
