「ロボット開発者になりたい」 沖縄の小4、1500人参加のプログラミング大会で全国V 指導者「こつこつ努力できるタイプ」

 沖縄カトリック小学校4年の金城亜蓮(あれん)さん(10)=那覇市=が、11月26日に東京都で行われた全国小学生プログラミング大会のチーム競技で優勝し、個人でも大会MVPを獲得した。大会は「ゼロワングランドスラム2023年度決勝」(主催・ジュニアプログラミング推進機構)で、参加した全国約1500人の頂点に立った。(浦添西原担当・比嘉直志)

 決勝大会は予選を勝ち上がった出場者から、主催者が3人1組のチームを編成。金城さんは県外の6年生2人と組み、2種目の合計点で競った。

 ロボット競技はロボットを組み立ててプログラミングを使い、1メートル四方のフィールド内に配置されたサイコロをフィールド外に落とし、落としたエリアごとに設定された得点で順位を決める。金城さんはプログラミングとチューニングを担当し、最高得点をたたき出した。

 ハッカソン競技は制限時間の30分以内に、主催者が出すテーマに沿ったゲームを開発する。

 審査委員が「テクノロジー」「コンテンツ」「ビジュアル」の3項目で採点し、こちらも1位となった。

 幼稚園生の頃からプログラミングを学んでいる金城さんは今回、腕試しのつもりで出場。「最初は思った通りに動かなくて焦ったけど、修正できた」と振り返った。

 金城さんが通う浦添市のプログラミング教室「アトリエゆう」の毛呂功さんは「金城さん自ら大会を探してきて、出場したいと言ってきた。集中力があり、こつこつと努力できるタイプ」とたたえる。同校の二俣隆則校長は「勉強はよくできるが、全国優勝には驚いた」と話す。 金城さんの好きな科目は算数と理科。「将来はロボット開発者になりたい」と力強く語った。

全国小学生プログラミング大会の「ゼロワングランドスラム」に臨む金城亜蓮さん(右)=11月26日、東京都(提供)
全国優勝を果たした金城亜蓮さん=12月21日、宜野湾市・沖縄カトリック小学校

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