大分や別府、中津など大分県内の15市町村で7日、20歳を祝う式典があった。各会場は色鮮やかな振り袖や真新しいスーツに身を包んだ若者たちであふれ、人生の門出を祝い合った。
大分市はJCOMホルトホール大分(同市金池南)で「20歳のつどい」を開催。約3700人が訪れた。足立信也市長が「自分の生き方にふさわしい先人の言葉などを心に留め、一歩一歩進んでください」と激励した。
当事者の19~20歳でつくる実行委員会は「20歳の夢トーク」と題したセッションなどを企画。交流サイト(SNS)で影響力を持つ「インフルエンサー」として活躍する同市出身の「きりまる」さんと、実行委のメンバーらが互いの目標などを語り合った。
実行委員長の佐藤未緒乃さん(20)=同市敷戸北町=は「昨年9月から準備を進めてきた。無事に開催できてうれしい。これからの人生、一人一人が輝いてほしい」と話した。
会場近くの「大分いこいの道広場」には、市内の各中学校の名前を掲げた看板を設置。それぞれの卒業生が集まって再会を喜び、記念撮影を楽しんだ。
県によると、15市町村の対象者は9981人(昨年11月1日現在)。この日、式典がなかった3市町は、国東が昨年5月、九重が同8月、豊後高田が今月2日に既に実施している。成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、多くの自治体が昨年から成人式の名称を使わず、「二十歳の集い」や「二十歳式」などに改称している。