青森山田4度目Vへ気負いなし 全国高校サッカー 近江と8日決勝

決勝の近江戦に向け、調整する青森山田の選手たち=7日、東京都内

 第102回全国高校サッカー選手権は最終日の8日、東京・国立競技場で青森山田対近江(滋賀)の決勝を行う。2大会ぶり4度目の優勝を狙う青森山田の選手たちは7日、東京都内のグラウンドで最終調整した。主将のDF山本は「青森山田中からの6年間と、高校からの3年間一緒にやってきた仲間たちと、最後に良い形で終われたら最高。優勝してカップを掲げたい」と静かに闘志を燃やした。

 PK戦までもつれ込んだ市船橋(千葉)との準決勝から一夜明け、選手たちは明るい表情でグラウンドに現れた。中1日で計4試合をこなした疲れも見せず、ランニング、ストレッチ、セットプレーの確認、PK練習などといった通常メニューを1時間余りこなした。

 現チームでは3年生引退前最後の練習ということもあり、調整後にはビルの谷間からのぞく東京タワーを背景に全員で記念撮影。大一番を前にした気負いはみじんも感じられず、正木監督は「(選手の)表情も明るく、明日は良い試合ができる」と自信を見せた。

 対戦相手の近江は「Be Pirates(海賊になれ)」をスローガンに、予測不能で流動的な攻撃サッカーで優勝候補を次々と撃破。山本は「変則的にいろんなフォーメーションで攻撃してくる相手」と警戒しつつ「意識し過ぎず、いつも通り前線からプレスをかけていきたい」と自然体を強調した。

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