門松やしめ飾りを燃やし無病息災願う 300年以上続く伝統行事「とうどおくり」 【愛媛】

正月のしめ飾りなどを焼いて1年の無病息災などを願う伝統行事「とうどおくり」が、愛媛県新居浜沖の大島で行われ、訪れた人たちは勇壮な火祭りに酔いしれました。

「とうどおくり」は、新居浜市大島で300年以上続く小正月の行事で、門松や笹のほか、しめ飾りなどで作られた高さ約12メートルの「とうど」を燃やし、今年1年の無病息災を願います。

大島の港近くの広場には、去年より1つ多い2基の「とうど」が設置され、早朝6時、ひとつずつ火が放たれると、パチパチと音を立てながら瞬く間に炎が舞い上がりました。

そして火が収まると、訪れた人たちは無病息災を願い持参した餅に灰を付けたり、火除けのお守りとして燃え残った竹を持ち帰ったりしていました。

訪れた女性
「お正月から色んな事件がたくさんあったので、平和で安全に過ごせたら良いかなと思います」

訪れた男性
「日本中明るく元気であってほしいです」

8日朝の新居浜は、最低気温が-0.5℃という真冬並みの寒さの中、訪れた人たちは、夜明け前の空を照らす勇壮な火祭りに酔いしれていました。

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