十日えびす前に福笹作り 商売繁盛や家内安全祈る、和歌山・田辺市の大神社

ササに縁起物を取り付ける婦人部のメンバーら(8日、和歌山県田辺市芳養松原1丁目で)

 今年創建50周年の恵比寿神社を持つ和歌山県田辺市芳養松原1丁目の大神社では8日、商売繁盛や家内安全などを祈る「十日えびす」を前に、婦人部が福笹作りをした。

 恵比寿神社は1974(昭和49)年、今宮戎神社(大阪市)から分社し、創建された。

 この日、婦人部のメンバーら女性約30人が福笹を作った。女性たちは輪になり、流れ作業でササに俵やタイ、小判といった縁起物を手際よく取り付けていった。

 福笹は小、中、大、大神社特製の4種類で、このほか置物タイプもある。近年は神棚がない家が増えたことで置物の人気が高まり、福笹と置物の売れ行きは半々という。価格は2500~2万円で、売れ筋は2500~4千円。

 福笹などの販売時間は、「宵えびす」の9日は午前9時~10日午前0時半、「本えびす」の10日は午前7時~午後10時、「残り福」の11日は午前9時~午後2時。

 辻本邦彦宮司(78)は「福を授かって一年の幸せを祈願してもらえたら」と話している。

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