命守る決意新たに 消防団出初め式で一斉放水、和歌山・みなべ町

川に向かって一斉に放水する消防団員(和歌山県みなべ町西本庄で)

 和歌山県のみなべ町消防団(西原英男団長)の出初め式が5日、同町気佐藤の町民運動広場などであった。団員219人が分列行進を勇壮に繰り広げ、一斉放水もして、地域住民の命や財産を守る決意を新たにした。

 町民運動広場での式典では、女性団員2人による標員勤務の報告に続いて、八つの分団が団旗を先頭に分列行進した。団員を前に西原団長は「最近、団員の減少が顕著で、消防活動に影響している。その中で、団員は昼夜を問わず活動していることに深く感謝する。消防団の役目は大きい。今後も住民の期待に応えられるよう精進してもらいたい」と呼びかけた。

 小谷芳正町長の代読で西本豊副町長が「日夜の尽力に感謝する。能登半島で地震が起こったが、みなべ町でも地震が発生すれば大きな被害が予想される。万が一の際には地域が一丸となって対応していかなければならない。年々、消防の重要性は高まっている。団員の協力をお願いしたい」とあいさつした。

 長年の功績をたたえ、団員23人に表彰状や感謝状を贈った。2023年に入団した団員10人の紹介もした。

 式典後、同町西本庄の南部川河川敷まで移動し、26台の消防ポンプ車が並び、川に向かって一斉に放水した。

勇壮に分列行進する八つの分団の団員(和歌山県みなべ町気佐藤で)

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