大宮にご当地グルメ170品、新鮮な海産物も 14日まで「福井キャンペーン」開催 春に北陸新幹線が延伸、“福井”が急接近へ 被災した石川と隣接、支援に一役 越前そば、ソースカツ丼が無料いつ

福井県の名産水ようかんやカニが並ぶ「つながる福井キャンペーン第4弾」=6日、さいたま市大宮区大門町のまるまるひがしにほん

 「つながる福井キャンペーン第4弾」が14日まで、埼玉県さいたま市大宮区のまるまるひがしにほんで開催されている。「日本海えび×かに合戦」をテーマとして、福井県の新鮮な海産物やご当地グルメが約170品並ぶ。3月の北陸新幹線の延伸を控え、埼玉からの観光客を呼び込もうと、関係者のPRも力が入る。

 新鮮なエビやカニ、同県あわら市の「とみつ金時」を使った菓子や敦賀市のクラフトビールなどが並ぶ。名産の水ようかんは10種類あり、黒糖を使ったものやいちごミルク味などがある。日本酒も約20種類並び、100円で試飲することができる。

 北陸新幹線は3月16日から敦賀市まで延伸。大宮福井間を最速2時間28分で結ぶ。さいたま市と福井県は昨年、相互発展に向けた連携協定を締結。地域の魅力発信や教育などの連携を強化する。

 福井県東京事務所の担当者は「新幹線の延伸により、物理的、心理的にも近くなった」と話す。1日に発生した能登半島地震には「石川県と隣接する富山県とも協力してできることをやっていきたい」と語り、北陸地域の一体感を強調した。レジ横には市と協力し義援金箱を設置し、協力を呼びかける。

 大宮区の60代女性はカニの棒ずしや柿の葉ずし寿司を購入。「福井はおいしいものがいっぱいある。地震があったので支援したい」、伊奈町から訪れた50代の夫婦は越前そばやあんころ餅を購入し「新幹線で2時間半で行けるのはとても近く感じる」と話した。

 14日までの午前11時~午後7時。9日は休館。13、14日には越前そばやソースカツ丼の試食会も開催される。無料で、それぞれ先着50人。

 問い合わせは、まるまるひがしにほん東日本連携センター(電話048.856.9111)へ。

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