埼玉初の絶品“ウナギ”入荷、話題を集める 全国でも数店しか扱わない「未来鰻」、埼玉の老舗店が仕入れる 年に数回しか水揚げせず、問い合わせ殺到し即完売する貴重種 次回いつ入荷

「貴重な未来鰻をぜひどうぞ」と話す宮島さん=上尾市上町の恵比寿亭

 埼玉県上尾市上町の老舗ウナギ料理店「恵比寿亭」が全国的にも数店舗しか扱いのない「未来鰻(うなぎ)」を県内で初めて入荷し、話題を集めている。

 「未来鰻」は、全国鰻蒲焼商協会(全蒲協)のオリジナルブランドのウナギ。餌に乳酸菌を入れることにより、腸の動きが活発になり、栄養分の吸収が進み、味の濃い健康なウナギが育つという。使用する乳酸菌は、乳酸菌研究の第一人者、京都大学の松井三郎名誉教授が開発した。浜松市の加茂水産が育てて、年に数回しか水揚げしない貴重種となっている。

 恵比寿亭では昨年初めて入荷を決めたところ、県内外から問い合わせが相次ぎ、提供日の昼過ぎには完売した。次回は14日に入荷予定。

 店主の宮島真亜久さん(31)は「ウナギは浦和や川越が有名ですが、上尾のウナギ屋も頑張っているところを見てもらいたい。スーパーのウナギとは違う、お店でしか味わえないものを追求していきたい」と話している。恵比寿亭の「未来鰻」は、かば焼、白焼き(税込み3990円)、うな重(同4400円)など。

 問い合わせは、同店(電話048.771.0138)へ。

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