だるま市 商売繁盛や家内安全願う 茨城・筑西

家族連れなどでにぎわっただるま市=筑西市の下館大町通り

新春恒例の「下館大町通りだるま市」(同実行委主催)が8日、茨城県筑西市の大町通りで開かれ、商売繁盛や家内安全を願い新年のだるまを買い求める市民らでにぎわった。歩行者天国となった会場内の道路には、赤、白、金色など大小さまざまなだるまが並んだ。

だるま市は明治20年ごろ、問屋街だった大町1~3丁目の商店主たちが群馬や埼玉県内の職人から縁起物として購入したのが始まりとされる。総括責任者の鈴木勝家市観光協会長は「商店街の高齢化や後継者不足など課題も多いが、140年近く歴史をつないできた。市全域から協力を得ながら開催を継続していきたい」と述べた。

同実行委によると、売れ筋は高さ約25~30センチのだるま。家族4人で訪れた市内のパート従業員、松田敏恵さん(44)は「娘が高校受験なので、白い『合格祈願ダルマ』を購入した。だるまの力にあやかって合格を勝ち取ってほしい」と話した。

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