米軍、オスプレイ引き揚げ継続 屋久島沖、残る1人の捜索も

 昨年11月に起きた鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故で、機体の引き揚げ作業に当たる米軍のサルベージ船が8日午前、現場周辺に再び到着した。防衛省九州防衛局が明らかにした。昨年末に機体残骸の一部を回収し、米軍岩国基地に移動していた。

 防衛局は「米側からは具体的な作業終了時期が決まっているわけではないと説明を受けている」とコメントした。米軍は搭乗員8人全員の死亡を認定したが、残る行方不明1人の捜索活動も続けているという。

 米空軍特殊作戦司令部は4日、当時の飛行状況や操縦室の会話を記録した「ブラックボックス」を回収したと明らかにし、解析に数週間かかるとの見通しを示した。

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