海保乗員の遺体引き渡し 羽田基地で同僚が見送り

衝突事故で死亡した海上保安庁機の乗員の遺体を乗せた車(右から2台目)を見送る海保の職員ら=8日午後、東京都大田区

 羽田空港で起きた衝突事故で死亡した海上保安庁機の乗員5人の遺体が8日、警察から遺族側に引き渡された。午後3時半すぎ、第3管区海上保安本部の羽田航空基地(東京都大田区)の前を、1人の遺体を乗せた黒色の車がゆっくりと通り過ぎると、制服姿の多くの同僚が敬礼で最後の別れをした。

 また重傷を負った機長を含む乗員の家族の代理人は「夫や父親が事故に遭ったことに困惑し、深い悲しみと大きな喪失感に襲われている。事故に関する報道を耳にするたび、心がつぶれる思いで過ごしている」とのコメントを出した。

 事故で亡くなった海保機の5人は副機長、通信士、探索レーダー士、整備士、整備員。

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