【能登半島地震】熱海土石流被災者が石川県の震災被災者支援で募金活動(静岡県)

石川県の能登半島で発生した地震から8日で一週間です。2021年に土石流が起きた静岡・熱海市では被災者が募金活動を行い支援を呼びかけました。

7日 午後から雪が積もり始め、大雪となった石川・能登地方。DaiichiーTVの取材班は震度6強を観測した石川・輪島市へ。

(杉本 汐音 記者)

「輪島市門前町です。道路の陥没したところが雪によって見えづらくなっています」

石川県ではこれまでに168人が亡くなり、今も、323人の安否がわかっていません。被災地では懸命な捜索活動が続けられていますが、大雪の影響を受けているといいます。

(名古屋消防局 林 雅雄 消防司令長)

「(道路に)段差があったり亀裂があったり避けながら大きな車両で移動する。雪が降っていると確認が難しい」

一方、避難所となっている公民館。先の見えない避難生活のストレスに加え、厳しい冷え込みによって体調不良を訴えて病院に搬送される人が増えているといいます。

(避難所の公民館の管理者 喜田 充さん)

「(避難者は)65代以上が約7割、なかには101歳の方もいる、具合が悪くなって救急車で運ばれた」「気疲れしたり狭い空間の中で1週間いたら精神的にも肉体的にもまいっている方が多い」

いまだ被害の全容が見えない中、静岡県内からも被災地を支援する動きが出ています。

(募金の呼びかけ)

「能登半島の地震の募金活動をしています、ご協力お願いします!よろしくお願いします!」

1月6日、熱海駅前で募金活動をしていたのは、熱海市伊豆山の復興支援を中心に 被災地の支援活動を行うNPO法人「テンカラセン」や被災者です。

(NPO法人テンカラセン 高橋 一美 代表)

「現地の現状が分からない中で支援物資をすぐに届けたいのも ありますが、ぼくらも被災した時に感じたのは、交通整理や物資 整理ができていない中で持って いっても、被災者に届くまでが容易ではない」

「テンカラセン」の高橋代表は、当初 物資を集めトラックで被災地へ行こうと考えていましたが、「交通整理がままならない中行ったところで迷惑になる」と考え、募金活動をすることにしたといいます。今も避難生活を続け、“支援の重要さ”を知る被災者は…

(中島 秀人さん)

「被災から元に戻るのはものすごく長い時間が必要なんです」「その中で、義援金は元に戻る中で すごく大事な活動だと思うし、必要なことだと思います」「今回集めたものは、義援金として被災者一人一人の手に渡るよう なかたちになればいい」

「テンカラセン」は、今後も市内の飲食店などに募金箱を設置し支援を呼びかけていくということです。

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