意識不明…首にロープが絡まった男児 34人遊ぶ保育園の庭、土で盛られた山で悲劇 男児は複数人と遊び、保育士6人もいた 見守りを怠った疑い…園長と保育士ら書類送検 その後、男児は意識戻る

保育園遊具事故 園長らを書類送検=久喜市

 埼玉県久喜市栗橋東2丁目の「なずなの森保育園」で昨年5月2日、園庭の遊具で遊んでいた男児=当時(3)=の首にロープが絡まり、一時意識不明となった事故で、県警は4日、業務上過失傷害の疑いで、70代の女性園長と保育士ら数人をさいたま地検に書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、園長や保育士らは同日、園の安全管理や男児の見守り義務を怠るなどし、けがを負わせた疑いが持たれている。

 事故当時、園庭には34人の園児と6人の保育士がおり、男児は園庭にある土で盛られた山で複数人で遊んでいたとみられている。保育士はいずれも事故を目撃していなかった。ロープは山の上部から垂らされ、山を登り下りする際に使われていた。男児は一時意識不明となっていたが、その後、意識を取り戻し、現在は退院している。

© 株式会社埼玉新聞社