アーセナルが「真っ白なユニフォーム」をリヴァプール戦で着用 異例デザインの理由とは

アーセナルは7日、FAカップ3回戦でリヴァプールと対戦。本拠地エミレーツ・スタジアムで行われた一戦は0-2でアーセナルが敗れている。

この試合でアーセナルは「No More Red(ノー・モア・レッド)」キャンペーンの一環として、通常とは異なる真っ白なユニフォームを着用して注目を浴びた。

Arsenal 2023-24 adidas "No More Red" Kit

白を基調としたシャツに、メーカーロゴは黒く塗りつぶし、エンブレムとスポンサーロゴは白黒で構成。徹底的に赤を排除し、ライバルであるトッテナム・ホットスパーの色でもある白を使う異例のユニフォームだ。

背面もこの通りで真っ白に。通常とは異なり選手名は無く、黒のアウトラインで背番号のみを付けている。

「No More Red」は2022年1月から始まったアーセナルのプログラム。ナイフを使用した犯罪や暴力から若者を守ることを目的としている。

チームカラーの赤を外し、流血は不必要というキャンペーンの趣旨を形にしたこの白いユニフォームで、若者の犯罪僕目を視覚的に訴える。

この試合ではリヴァプールも陰ながらアーセナルを“支援”。敵地で赤いホームユニフォームを着ることも可能だったが、キャンペーンに賛同して紫のサードユニフォームを着用し試合に臨んでいる。

試合の数日前に「No More Red」キャンペーン告知で白黒のビジュアルを公開。

アーセナルが年明けのFAカップで白いユニフォームを着るのは、今回で3年連続となる。そこで過去の2試合もご紹介しよう。昨年の試合では冨安健洋も白いユニフォームを着用していた。

「No More Red」キャンペーンで白いユニフォームが初登場したのは2021-22シーズン。2022年1月9日に敵地で行われたFAカップ3回戦のノッティンガム・フォレスト戦だった。

この試合で着たユニフォームは各種ロゴマークも白く塗りつぶし、文字通りの真っ白に。

2回目は22-23シーズンのFAカップ3回戦で、2023年1月9日に敵地で行われたオックスフォード・ユナイテッド戦。各種ロゴは白黒に変更となった。この試合で冨安健洋はスタメン出場し、81分までプレーしている。

過去2戦の開催地でもお分かりの通り、エミレーツ・スタジアムで「No More Red」キャンペーンの白いユニフォームを着用したのは、今回のリヴァプール戦が初めて。ある意味では歴史的な出来事となった。

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クラブ公式サイトも現在はこのように白黒を基調としたデザインにカラーチェンジ。男子チームは着用を終えたが女子チームは14日のFAカップでの着用を控えているため、その試合が終わるまではこの白黒デザインを継続するのかもしれない。

例年通り「No More Red」キャンペーンの白いユニフォームは販売されないが、チャリティのTシャツは1月29日に発売予定。これを購入することで、サポーターは当キャンペーンへの支援と賛同が可能となる。

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