能登半島地震は、きょうで発生から1週間です。いまだ被害の全容が見えない中、県警の広域緊急援助隊が8日、奈良に戻りました。隊員が語った、現場の状況は。
県警の幹部職員や隊員らの出迎えを受け、8日昼前奈良に戻ったのは、県警の広域緊急援助隊約25人です。
警察庁の要請を受け、1月5日から7日にかけて、主に石川県珠洲市内で住民の安否確認などに従事していました。
県警警備部の日野義弥参事官は、災害対応の長期化も予想されるとして、体を休めて次の出動要請に備えてほしいと伝えました。
今回、広域緊急援助隊が入った石川県珠洲市では多くの家屋が倒壊しており、隊員らは家屋の中に住民が取り残されていないか、一軒ずつ安否確認を進めたといいます。
県警が担当した地区ではすべての住民の安否を確認できたといいますが、余震が繰り返される中での活動は過酷だったと振り返りました。
小隊長を務めた石﨑毅警部補は
「建物の約8割~9割が潰されているような状態で、今まで経験したような現場ではなかった」と現場の状況を語りました。