第102回全国高校サッカー選手権は最終日の8日、東京・国立競技場で決勝を行い、青森県代表の青森山田が滋賀県代表の近江を3-1で破り、2大会ぶり4度目の全国制覇を果たした。高円宮杯U-18(18歳以下)プレミアリーグファイナルと合わせ、高校2冠を達成した。
青森山田は前半33分、右サイドMF杉本英誉(3年、岐阜県出身)からのクロスを受けたMF福島健太(3年、大阪府出身)が胸トラップから右足を一閃(いっせん)。福島の今大会初得点で先制し、前半を折り返した。
後半2分、相手の個人技で守備を崩され、同点に追いつかれたが、15分、ゴール前に抜け出したエースストライカーのFW米谷壮史(3年、青森市出身)がドリブルで相手GKをかわし、今大会得点ランキングトップに並ぶ5得点目を決めて勝ち越した。25分、杉本が放ったシュートが相手選手に当たってネットを揺らし、3-1と突き放した。
守備ではドリブルとパスワークを駆使して攻め込んでくる近江に対し、球際の強さと素早いプレスで対応し、その後は得点を許さなかった。
2022年10月からチームを率いる正木昌宣監督(42)の下、伝統の堅守に加え、サイドを起点にした攻撃を磨き、日本一に返り咲いた。