【能登半島地震】広島テレビ記者が被災地を取材

能登半島地震の発生から3日目。取材で現地に入った広島テレビのカメラが撮影した石川県七尾市の状況です。道路にはいくつもの亀裂が走り、車の通行を妨げます。

能登半島の先端に位置する珠洲市では、津波による被害が発生。

■濱野純一朗記者

「海岸方向は奥になるのですが、地元の方によりますと、フェンスにゴミがからまっているこの高さまで津波が押し寄せたということです」

海岸沿いでは、家屋や車が押し流され、町の姿が一変しました。観光地として有名な輪島市では、大規模な火災が発生。所有する建物が全焼したという男性は焼失した街を、ただ見つめることしかできませんでした。穴水町では、正月に親族らで集まっていた住宅が土砂に飲まれました。

寺本さんは、妻と4人の子どもを失いました。

■家族を亡くした寺本直之さん

「合格したらまた3月にディズニー行きたいねって言っていたんです。卒業旅行のように、みんなで夏のような感じで行けたらいいなって。それを計画していたんですよ。それが果たせなかったのが残念」

今日で地震発生から1週間。被災地では雪が降り、避難生活に過酷さが増しています。

《2024年1月8日放送》

© 広島テレビ放送株式会社