地方だって関係ない!遠隔地からJリーガーになった5選手

これまで数々のJリーガーが誕生してきたが、人口が多く集まる都会出身の選手が大半だ。そんな中で、大都市から離れた遠隔地からJリーガーとなった選手たちがいる。

彼らは練習環境などのディスアドバンテージを乗り越えてプロとなり、Jリーグという大舞台で輝きを放ってきた。

今回は遠隔地からJリーガーになった5選手を紹介する。

南国屋久島出身のテクニシャン

高橋大悟

出身地:鹿児島県屋久島町

入団した主なJリーグクラブ:清水エスパルスなど

身長164センチのレフティーチャンスメイカーの高橋は宮古島出身のJリーガーとして有名だ(同島初のJリーガーは塚田翔悟)。鹿児島・神村学園高時代から洗練されたボールタッチ、左足から繰り出されるパスやシュートのキック精度に光るものがある。

高校卒業後に入団したJ1清水エスパルスでは出場機会を得られなかったが、育成型期限付き移籍したギラヴァンツ北九州ではJ2昇格の原動力となり、2021年シーズンはリーグ戦42試合10得点3アシストとブレイクした。昨季からJ2町田ゼルビアへ完全移籍して同チーム初のJ1昇格に貢献した。

日本最北端出身のファイター

遠藤元一

出身地:北海道稚内市

入団した主なJリーグクラブ:AC長野パルセイロなど

日本最北端の北海道稚内市出身の遠藤は、中学校まで市内の稚内中学で研さん。北海道の強豪である旭川実業を経て産業能率大に進学。そこでの活躍が認められてJ3AC長野パルセイロへ入団を果たした。

ファイター気質なプレイヤーであり、身体を張った守備やシュートブロックに定評がある。長野、カマタマーレ讃岐を経て現在はFC岐阜でプレーしており、熱いプレーで観客を沸かせている。

隠岐の島出身のドリームメイカー

平野甲斐

出身地:島根県隠岐郡隠岐の島町

入団した主なJリーグクラブ:セレッソ大阪など

島根県の隠岐の島出身の甲斐は、小学4年次に島内チーム創設からプレーを始め、島根県トレセンに選出されるほど実力を伸ばした。中学から本土へ練習環境を映し、立正大学淞南高、びわこ成蹊スポーツ大を経て当時J2のカターレ富山に入団して3シーズンプレーした。

富山退団後はタイの強豪であるブリーラム・ユナイテッドへと移籍して、2014年シーズンは同チームを8強進出へと導く活躍を見せた。この活躍が認められる形でJ1セレッソ大阪に加入した。紆余曲折を経て国内強豪チームからのオファーを勝ち取った漫画のような夢物語を実現してみせた。

八丈島からプロになった男

奥山武宰士

出身地:東京都八丈町

入団した主なJリーグクラブ:アルビレックス新潟

八丈島出身の奥山は、同島出身の初のJリーガーとなった。小学生時代のコーチの縁もあり、強豪柏レイソルアカデミーへ入団を果たした。中学卒業後にドイツ挑戦を目指したが、アルビレックス新潟ユースへ入団。その後2種選手登録を経て、トップチーム昇格を果たした。

新潟では惜しくも公式戦に出場することはできなかった。新潟退団後は新潟シンガポール、ミャンマー1部サザン・ミャンマーでプレーした。現役引退後は東京でサラリーマンとなり、現在は家業の酒造業を継いで焼酎造りに励んでいるという。

宮古島出身、札幌のレジェンド

上里一将

出身地:沖縄県宮古島市(旧平良市)

入団した主なJリーグクラブ:コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)など

宮古島初のJリーガーで有名な上里は、高校まで宮古島で過ごしながらサッカーの実力を磨いた。高校時代は全国大会に縁がなかったが、才能をコンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)に見いだされる形でJリーグ内定を勝ち取った。

まだフリーで獲得可能!去就が決まっていない昨季契約満了のJリーガー5選手

札幌ではトップ下やボランチなどでプレーし、敵陣を切り裂くスルーパスや弾丸のようなミドルシュートで多くのチャンスシーンを作ってきた。札幌でリーグ戦250試合以上に出場し、FC東京、徳島ヴォルティス、ロアッソ熊本などを経て、出身県のプロ―チームFC琉球で3シーズンプレーして現役を引退した。

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