勢いよく立ち上る炎 栃木・大慈寺で護摩たき 無病息災など願う

境内で行われた護摩たき

 【栃木】岩舟町小野寺の大慈寺(だいじじ)で8日、恒例の「円仁(えんにん)祈願護摩」が行われた。

 同寺は慈覚大師円仁が幼少期に修行した場所とされている。護摩たきは円仁の命日に当たる1月14日ごろに毎年行い、円仁の供養や1年間の安穏などを祈願している。

 正午ごろ、山伏の格好をした僧侶がほら貝を吹きながら登場。弓矢を放って場を清めた後、護摩壇に点火した。勢いよく炎が立ち上る中、参拝者らが護摩木を火の中に入れ、無病息災などを願った。

 林慶仁(はやしけいじん)住職(61)は「元日に能登半島地震が発生した。大難が小難になり、小難が無難になることを願っている」と話した。

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