子どもの頃に学校でいじめられたり教師から強く叱責されたりすると、成人になってひきこもりとなるリスクが高まる傾向を確認したと、公益社団法人「子どもの発達科学研究所」(大阪市)のチームが9日までに発表した。
20~34歳の男女約4千人を対象に、2021年10月にインターネットで調査。教師による叱責や暴力のほか、同級生や先輩からいじめを受けたことがあるかどうかを尋ねた。一つ以上の経験があると答えたのは55.1%で、このうち4.8%が成人期にひきこもり状態になっていた。
一つもないとしたのは44.9%で、ひきこもりは1.8%にとどまり、つらい経験の数が多いほどひきこもりになる割合が高かった。