ウイリアムズF1、メルセデスとのパワーユニット契約を延長。2026年新レギュレーション下でもパートナーシップを継続へ

 ウイリアムズ・レーシングは、1月8日、メルセデスとのパワーユニット(PU)供給契約を2026年以降まで延長することを発表した。F1のパワーユニット規則が大きく変更される2026年からも、ウイリアムズはメルセデスのパワーユニットを搭載して戦うことが決まった。

 現在の1.6リッターV6ハイブリッドターボのパワーユニットがF1に導入された2014年、ウイリアムズはメルセデスと契約、今年、両者のパートナーシップは11年目を迎える。そして、次世代パワーユニットの時代にも、そのパートナーシップが継続されることになった。新契約の期間は2030年までだということだ。

 2026年の新パワーユニット規則においては、MGU-Hが廃止され、電気出力が現在のMGU-Kの約3倍の350kWまで引き上げられる。100パーセント持続可能な燃料が使用され、燃料消費量も削減されることが決定。さらに、パワーユニットに関してもコストキャップ規制が導入される。

2023年F1アブダビGP ローガン・サージェント&アレクサンダー・アルボンとともに記念撮影をするウイリアムズF1チーム

 ウイリアムズのチーム代表ジェイムズ・ボウルズは、「我々は、メルセデス・ベンツとの長期にわたるパートナーシップを享受してきた。このコラボレーションをF1の次の時代にまで延長することを非常に喜んでいる」とコメントした。

「メルセデスが提供する専門知識、サポート、テクノロジーは、我々チームの中長期的な大志と完全に一致している。メルセデスとの長期契約は、ポジティブな一歩であり、我々の将来への目標の一部を形成するものである。一方、我々は今後も、設計と製造の専門知識と能力を社内に保持していく」

 昨年11月24日には、マクラーレンが、2026年以降もメルセデスのパワーユニットを搭載することを発表、2030年までの契約を発表した。

 メルセデス・ベンツ・モータースポーツの責任者、トト・ウォルフは、「2026年パワーユニット・レギュレーションにおいて我々が供給するカスタマーチームのふたつめとして、ウイリアムズ・レーシングを発表できることをうれしく思う」と語った。

「本日のニュースは、メルセデス・ベンツが F1において提供する力を強調し、我々のモータースポーツ戦略全体の正当性を立証するだけでなく強化するという重要な意味を持つ」

「2014年以来、我々はウイリアムズとの関係を構築し、発展させ続けてきた。チームはグリッド最前線で挑戦するための基盤を整え続けており、我々はパワーユニットの供給という形で彼らをサポートすることを楽しみにしている」

ジェイムズ・ボウルズ(ウイリアムズF1チーム代表)とトト・ウォルフ(メルセデスF1チーム代表)

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